全国のパチンコホールでは基本的に3種類のグループ構成を採用しています。
つまり、各グループでの中規模な割数設定からシマ全台の集計まで、
システム管理者ができる限り容易に情報を把握しやすいように、分割して設定変更・調整・集計が可能な
コンピューターによる自動管理システムを導入しているということです。
パチンコ・スロットすべての遊戯機種がグループ構成の制御下におかれ作動しているということが実情です。
グループ構成を導入している理由
ホールの営業計画の話しですが、一昔前は部分的に「釘」を差別化することで各台の調節をしていました。
おそらくその時代からのパチンコユーザーの方々は下記のようなご経験をされておられると思います。
例えばハネモノの話ですが、4000発くらい出たら「打ち止め」と店員が知らせに来て、営業時間中であってもその台の出玉を交換させて同じ人に打たせなくするか電源を切って終了させていました。
これはホール側の自由なルールあり、一人のお客さんに対する出玉の制限と、そのときのホールの収支状況に対応させるために人間の手によって出玉調整をしていたということです。
釘を開ければ、その台は1日中でも当たり、逆に、釘を渋くすれば計画通り回収できたことになります。
つまり、「釘調整」がホール経営に大きく影響を与えていたということです。
そうした理由で、一世代前のホール経営においては「釘」ということを重視していたことから、
その時代には「釘師」という職業の人達がどうしても必要でありました。
つまり、「釘」を差別化することで各台の調節をしていた時代は閉店後か開店までの時間帯に、
そうした「釘師」の人達が時間に追われながらも各台の釘調整を、一台一台とご丁寧に調整していたということです。
そうした諸経費やホール管理者が、一台一台の設定における営業計画をするための労力が、今の時代と比較したときに何倍も必要であったために、ホールの裏側では人に言えない苦労が絶えないようでした。
そうしたことをどうにか総合的に解決しようと現ホルコンメーカーが熱心に研究した結果、
現在の中央管理システム(ホールコンピューター)によるグループ単位での自動管理システムを
完成させたということです。つまり、「釘師」を雇うコストを削減でき、釘の調整・設定に必要な労力も減ります。
※現在では、「釘師」が存在した時代の10分の1も釘の調整をしていないようです。
一般的な横並び構成ホールでの特徴としましては、支流である4・5・6台の倍数でシマの遊戯台数が組まれています。
又、1シマの半数である横1列が4・5・6台できっちりと割り切れる場合が多いことも特徴です。
ちなみに、ナンバー構成と大きく相違するポイントは、下一桁の4と9番の存在が横並び構成においては無関係ということです。
1 2 3 4 5 ←左記のような台番号は左から右へ遊戯台を配置する場合の一例であり、ホールによりましては逆になることもあります。
例) 横並び構成ホールで1シマ=40台の場合のグループ構成事例 (5台構成の可能性)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
40 39 38 37 36 35 34 33 32 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 23
1シマ=40台の場合は95%以上の割合で5台構成という結論に達しています。その場合は上図のような囲みが各グループになります。
5台組×8グループ=40台となります。全国的に最も報告率が高いグループ構成であり地方のホールなどに多い設定です。 |
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